手書きの戸籍

手書きの戸籍

こんにちは、東京都文京区本郷三丁目駅徒歩4分の谷澤佳彦税理士事務所です。

相続関係の仕事をしていると、戸籍を見る機会が多々あります。
困るのが達筆過ぎで判読難解な文字です。
古い戸籍は毛筆記載、時として楷書から外れたものがあります。

さて、現在の最新の戸籍は殆どの地方自治体で電算化、すなわちコンピューター化されています。
法務省のWebによりますと、平成29年4月1日時点で戸籍を電算化していない自治体は、1,896自治体中、4自治体とのことです。
平成6年から開始した電算化、このように殆どの自治体は対応しました。

そんな中にあって、電算化している自治体なのに、手書きの戸籍を見る機会がありました。
もちろん、最新の戸籍です。

電算化するに当り、文字は全て常用漢字に集約されました。
手書きですと、常用漢字にない漢字があり、時としてこの世に存在しない漢字が新たに創出されることもありました。
実際に見た例をお伝えしますと、とある方の戸籍の苗字の1文字です、明治時代の戸籍は今の常用漢字に存在する字でした。
ところが昭和初期の本籍地移転の際、戸主は字が書けなかったため、役所の人が代筆したそうです。
その際、役所の人は誤った字を記載、常用漢字ではありません、その後はその誤った字が後の戸籍に継がれました。

電算化にあたり、このような誤字などは常用漢字に集約されました。
戸籍の文字変更に当っては、役所から本人に通知がなされ、本人承諾のもとで進められました。
ところが名前のことです、本人の思い入れなどがあり、文字の変更に応じない人もいます。
その文字の変更に応じなかった戸籍は、今でも手書きのままです。
それを見たのでした。