相続時の通帳確認 / 相続に強い税理士のブログ

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こんにちは、東京都文京区本郷三丁目の税理士・谷澤です。

相続案件を請けますと、通帳の相続前数年分と相続後の状況を見せていただきます。
相続人の方から「なぜ?」と聞かれることがあります。

相続前数年の意味は
・過去に大きな買い物をしていた場合、それが相続財産となっているか?
 相続財産になっていない場合は贈与等が行われたか?
・金庫等に多額の現金を入れたままになっていないか?
・預貯金を他の口座に移動させ、その移した口座が相続財産から漏れていないか?
・相続直前に引き出した現金の行方
などを確認します。

相続人も気づかない遺産が漏れている可能性があります。
一部の相続人が勝手に現金を引き出して隠ぺいしている可能性があります。

相続前云々のこともありますが、相続が争族に発展することを回避させる目的もあります。

相続後の意味は
・口座から支払われた債務確認
・相続後になって、一部の相続人が勝手に現金を引き出していないか?
・相続後になって入金する財産(例えば株式配当金)が漏れていないか?
などを確認します。

相続時の預金額の把握は、金融機関から残高証明書の交付を受ければ可能です。
でもそれだけでは見えないものが多々あります。

相続税申告に限らず、相続手続きにおいても過去の通帳の確認は重要な意味があります。
ご理解いただければと思います。

※個人の相続対策及び遺産整理について、東京都文京区本郷の谷澤税理士事務所では積極的に対応しております。
少額の案件も対応いたします。初回相談無料、平日夜間、土日も対応いたします。お気軽にご連絡下さい。

2013年4月28日