路線価考察

路線価考察

こんにちは、東京都文京区本郷三丁目駅徒歩4分の税理士・谷澤です。

7月1日に今年の路線価が発表となりました。その考察です。

今年1月1日時点の全国約32万8千地点における標準宅地の前年比の変動率の平均は0.2%(昨年▲0.4%)とわずかながら上向き、8年ぶりの上昇となりました。

都道府県別の路線価をみますと、標準宅地の評価基準額の対前年変動率の平均値の
・上昇率が「5%未満」の都道府県は、昨年分の1都2府7県から1都2府11県の計14都府県に増加
・下落率が「5%未満」の都道府県は昨年の35道府県から33道府県に減少し
・下落率が「5%以上」の都道府県は昨年に引き続きゼロとなりました。
ちなみに、東京は+2.9%(前年分+2.1%)、大阪は+1.0%(同+0.5%)となっています。

一方、都道府県庁所在都市の最高路線価が
・上昇した都市は25都市(昨年21都市)
・横ばいは17都市(同14都市)
・下落は5都市(同12都市)に減少しました。
このうち上昇率「5%以上」は15都市(同10都市)に、また、上昇率「5%未満」は10都市(同11都市)でした。
上昇要因には、金融緩和等の後押しもあり不動産向け投資が拡大したことや、訪日外国人の増加を見込んだ店舗・ホテル需要の高まりなどがあります。

都道府県庁所在都市の最高路線価では、1位は東京・中央区銀座5丁目の「銀座中央通り」で、1平方メートル当たりの路線価は前年から18.7%上昇の3200万円となりました。
以下、大阪・北区角田町の「御堂筋」1016万円(増減率+22.1%)、名古屋市中村区名駅1丁目「名駅通り」840万円(同+14.1%)、横浜市西区南幸1丁目の「横浜駅西口バスターミナル前通り」781万円(同+9.5%)と続きます。

路線価日本一は、31年連続1位となる東京・銀座「鳩居堂前」(1平米3200万円)で、新聞紙1枚当たり約1411万円となります。

※東京都文京区の税理士による文京相続相談室(谷澤税理士事務所)では、相続税申告に限らず、相続手続や遺産整理、事業承継対策をお手伝いします。少額の案件もお引き受けします。

2016年7月14日